研究開発

平成22年度研究概要

ソファクッションの硬さが人体に与える影響

著者
藤巻吾朗
概要
着座姿勢の安定性や生体組織の変形に伴う循環器系への影響に着目し、硬さの異なるクッションが人体に与える影響を調査した結果、1)下肢の体液循環については、同じ姿勢であれば大腿部にかかる圧力の影響が強く、大腿部にかかる圧力を軽減することで(臀部に対して大腿部のクッションを軟らかくすることで)、下肢の血流が阻害されず、むくみの進行を抑えることができる。2)姿勢の安定性については、臀部クッションの物理特性の影響が強く、一定荷重での変位量の時間的な変化が小さいクッションが姿勢を安定させる上で望ましい。3)ソファ全体での総合的な触感は、座面に比べて背面のクッションの影響が強く、背面のクッションを軟らかくすることで触感が良くなる。ということがわかった。
また、過去の研究成果をもとに試作したソファについて、問題点や改善点を検討したところ、部位による硬さの調整は、座面は臀部と大腿部、背面は腰部と背部で調節すれば充分な効果が得られ、触感も向上することが推測された。さらには、臀部のクッションはウレタンフォームだけではなくバネ等の併用が良く、背面は最終安定姿勢を考慮した上で、触感を重視することが望ましいと考えられた。
予算区分
地域密着型研究課題
研究報告書
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家具産業におけるサービス工学の応用(第4報) RFIDリーダを用いたユーザーニーズの調査(2)

著者
成瀬哲哉
概要
販売現場におけるユーザーニーズを取得するため昨年度に引き続きRFID タグリーダを用いて家具メーカーショールームにおいてユーザーニーズ調査を行った。
データの蓄積が進むことによって、ユーザーが好む椅子の分類だけでなく、ユーザー側の分類が可能となり、製品をレコメンド(お薦め)するためのデータ取得および蓄積が可能であることが推察された。
予算区分
地域密着型研究課題
研究報告書
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木製椅子の3Dデータ化手法に関する研究

著者
窪田直樹
概要
木製椅子の販売手法の一つとして、顧客の部屋の写真と、販売店側の椅子のデータを合成し、部屋に椅子を置いたときの予想図を顧客に提示する手法を提案する。部屋の写真から3Dモデルを作成するソフトウェアは、産業技術総合研究所が開発1)しており、本研究では椅子の3Dデータ化と、プレゼンテーション部分の開発を行う。
今年度は、3D 化を行うためのモデリングソフトウェアの調査および3D データフォーマットの調査およびモデリングソフトウェアの改良を行った。3D データフォーマットは3D モデリングソフトウェアごとに仕様が異なり相互運用が困難であるが、本研究では近年普及が進みつつあるCOLLADA を採用し、モデリングソフトウェアにCOLLADA フォーマットの出力機能を実装した。
予算区分
地域密着型研究課題
研究報告書
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不随意運動減衰型描画支援システムの開発(第2報)

著者
宮川成門、窪田直樹、中尾智幸、矢野賢一
概要
緊張性アテトーゼ型脳性麻痺者がPCで絵を描く上で、不随意運動の影響を受けずに、ペン入力による描画を可能とする手法を検討した。その結果、運動量をコントロールしやすいように、低速度かつ速度成分により不随意運動の減衰を行う、不随意挙動減衰フィルタの開発を行った。フィルタを使用したS字の描画実験の結果、不随意運動の減衰効果を確認した。また、自由描画では蝶や花等の複雑な題材の絵を描くことができた。
予算区分
文部科学省 地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型)
研究報告書
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未利用バイオマスの資源有効利用(第1報) 木材・プラスチック複合材の曲げ性能に及ぼす木粉の調製方法の影響

著者
今西祐志、足立隆浩
概要
木材・プラスチック複合材の曲げ性能を向上させるため、原料である木粉の調製方法について検討した。微細化、高アスペクト比化、相容性向上の観点から、湿式磨砕、オゾンによる前処理、疎水化、プラスチックとの機械的複合化を試みたところ、曲げ性能向上には高速回転での湿式磨砕、オゾンによる前処理、アセチル化が有効であった。また、木粉の分散性向上には変性ポリオレフィン樹脂水性分散体との機械的複合化が有効であった。
予算区分
プロジェクト研究
研究報告書
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木材・木質材料の高機能化に関する研究 混合無水物処理による耐候性向上

著者
三井勝也、 Julien DUPUY
概要
天然物を積極的に用いた木材の耐候性向上を目指し、無水酢酸と数種の脂肪酸を用いた混合無水物処理を木材に適用し、その耐候性について検討した。化学処理による重量増加率は処理時間とともに増加したが、脂肪酸が長鎖になるにつれ、重量増加率は低下した。長鎖の脂肪酸は十分に細胞壁内へ拡散しなかったことから、置換度が低下したものと考えられた。繰り返し耐候試験により重量増加率は低下した。耐候性について、アセチル化と比較したところ、無水酢酸-カプリル酸処理、無水酢酸-カプリン酸処理、および無水酢酸-オレイン酸処理についてはアセチル化よりも高い耐候性を示したが、その他の処理については、アセチル化と同等の耐候性だった。また、最も耐候性向上に効果的な処理は無水酢酸-オレイン酸処理であると考えられた。
予算区分
地域密着型研究課題
研究報告書
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木質住環境が人体に与える影響に関する研究(第1報) 木質空間における香気成分の影響

著者
伊藤国億、足立隆浩、藤巻吾朗
概要
室内空気中のα-ピネン濃度を3 段階に調整した木質空間において、被験者に臭気の情報を伏せ、各部屋の印象評価をSD 法により行った。因子分析の結果、『爽快感』の因子と『香りの良さ』の因子との間に相関関係が認められ、『爽快感』の因子は香りの影響の強い因子であると考えられた。一方で『香りの良さ』の因子と『嗜好性』の因子に相関関係は認められなかった。また、部屋を要因とする主効果が『嗜好性』の因子に認められ、α-ピネン濃
度がより高い部屋が好まれたが、他の因子に主効果が認められなかった。香りが部屋の印象に影響は与えるものの、今回の実験では視覚的影響が強かったと考えられた。
予算区分
地域密着型研究課題
研究報告書
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